因幡はかく語りけり
2009
今日は久しぶりにピアノの先生宅へ遊びに行く。
私が小学校1年生(7歳)から大学3年生(21歳)まで、実に14年間通っていたピアノ。
この先生じゃなければ、こんなに続けなかったと思う。
1年ぶりくらいに会う先生は、以前より痩せていてちょっと心配になった。
お茶をのみながら2時間ほど雑談。
先生は、ヘルニアを治療後、生まれつき背骨に歪曲がある事を指摘されて今は1日置きに通院しているそうだ。
痛くて1、2時間しか眠れないという。
それでも先生は、下は6歳、上は65歳の人を指導し続ける。
お稽古中も痛むという。
けど、楽しいからいいんだ、と。
にっこり笑う。
生徒には話していないという。
私自身、お稽古中に先生がヘルニアで辛い思いをしていた事は言われるまで気付かなかった。
そんぐらい、先生は常にニコニコしていて、痛い素振りはおくびにも出さない。
今日も相変わらず、私の話をニコニコしながら聞いていた。
先生はいつもニコニコしているから病気のこと全然気付かなかったんですよ。と言ったら、
私は笑って生きる事しかできないんです。
と、おっしゃった。
笑わないとやっていけないんだ、と。
笑えば楽しいから、持病が痛くてもなんとかなるんだ、と。
笑えれば、なんとかなる。
そうですね。私も笑顔だけが取り柄ですわー、と私も思いっきり笑う。
笑う二人は、生きていく力を、前に進む力を「笑い」から得ているのかもしれない。
心の底から笑えている日々を、大切にしなくてはいけないね。
PR