因幡はかく語りけり
2010
休みの日の午後は、散歩をする。
パーカーにジーパン、足元はスニーカー。
首には日本手拭いを巻き、帽子を目深に被って歩くのが常だ。
片方の耳にイヤホンを突っ込んで、半身を世間に置く。
そうして、1時間程、近所の遊歩道をぶらっとする。
元々歩くのは好きだ。
遊歩道を歩くのは、もっと好きだ。
一週間前は八重桜の花びらが陽を浴びて散っていった道も、今は萌黄色一色である。
歩いててぶつかる虫も先週とは違っている。
先週、大量にいた黒い蜂みたいな奴らはどこに行ったんだろう。
日常生活という箱庭を一歩でて、遊歩道を歩いていると、たった一週間でも世界は変わっていく事を再認識する。
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