因幡はかく語りけり
2009
会社の資料室で以前見つけた、故人の追悼集を見入ってしまう。
私がいる部署に三十年前配属され、三十代前半に急性心不全で亡くなられた方の追悼集だった。
そこには旧友達が故人を偲ぶ思いと、故人の日記の一部が記されていた。
私が読み耽っていたのは、後者である。
どうやら三十代で今の会社に落ち着き、弁理士をめざしていたようで、そこには、仕事をしながら弁理士試験に励む日常や希望、苦悩が描かれていた。
なんだか、昔見た影絵の童をみているような不思議な気分になった。
もちろん仕事中であったから最後までは読めなかったが、人生はなんて儚いんだろう。
命短し、恋せよ乙女。
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