因幡はかく語りけり
2011
16日、福島のばあちゃん達が避難してきた。
何とかガソリンを手に入れ、飛び出してきた模様。
11人と2匹の生活が始まった。
それから3日たった今日。
ばあちゃんの強い希望により彼等は再び田舎に帰ってしまった。
理由は、
叔母がまだ見つからないことだ。
親戚は皆避難しているから、叔母が見つかったときに連絡をとる先・帰る先が無い。あまりにも、可哀想だ。
娘(叔母)が、こんな状態なのに母親である自分がのうのうとしてられるか!被爆して死んでもいいから帰ります。
と、泣きながら説得された。
誰も、反論出来なかった。
いくら論理的な話を展開したって、
強い感情の前には何も意味をなさないんだと思い知った。
ばあちゃんの家は原発から40キロ。
現段階では、避難範囲には含まれていない。
今の私は、
叔母の安否が早く判明すること、
原発が鎮静化すること、を祈る事しか出来無い。
遣り場のない思いだけが、ぐるぐる回る。
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