因幡はかく語りけり
2013
母から、二年経ったね、とメールがきた。
他愛もないメールをしていたら、
愛犬の話になった。
父が不在の夜、いつもは母の布団で寝る犬が、父の布団で寝ていたらしい。
どうやら父を待っていたらしいんだなぁ。
震災当時は、実家に来て二カ月余りで。
暗がりが怖くて力無く鳴き、家族に尻尾も振らなかった子犬が、
今はすっかり家族の一員になった。
家族に対して愛情表現もするようになった。
伯母は、母から聞いていた、このコに会えるのを楽しみにしていた。
けれど。会えたのは、棺越しだったなぁ。
なんて事を考えて過ごした3月11日。
亡くなった方々のご冥福を祈ると共に、未だ辛い思いをしている方々が、早く元の生活に戻れますように。
願って止みません。
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